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November 21, 2009

Employers

2009-01-23

日本フェアトレードのルーツ

サフィア・ミニー代表
ピープルツリー/グローバルビレッジ
フェアトレードカンパニー株式会社

By Taro Fujimoto/Japan Today

開発途上国の貧困層を対象としてフェアトレード(公正な商取引)を世界各国で行う団体「ピープルツリー」は日本で設立された団体であることはご存知でしょうか。ピープルツリーとその運営組織「グローバルビレッジ」を統括するのが、設立者で代表のサフィア・ミニー氏です。インド系モーリシャス人の父とスイス人の母を持つロンドン生まれ。17歳のとき、出版社での仕事が彼女の最初のキャリアでした。その後、ロンドンでオルタナティブ・マーケティングのコンサルティング会社を自ら設立し、日本の銀行で働くイギリス人の夫の転勤をきっかけに来日しました。PHP出版や通訳者養成学校サイマルアカデミーでの勤務経験もあります。

環境問題と社会正義に関する非政府組織(NGO)「グローバルビレッジ」を設立したのは1991年。環境問題とフェアトレード商品情報を掲載する1ページのチラシから活動は始まりました。現在、ピープルツリーは、東京に2つの直営店と全国350の小売店で、イギリスを含むヨーロッパ各国の130の小売店でも商品を販売しています。現在、東京に40名、イギリスに25名のスタッフを抱え、日英両国合計の売り上げは、3400万円(1995年)から10億円(2007年)へと伸ばしています。

フェアトレードとは?

ピープルツリーは「ソーシャルビジネス」という、従来のビジネスとチャリティを組み合わせたものです。開発途上国の恵まれない人々の利益を最大化するために、私たちにはビジネスツールに3つの原則を持っています。開発途上国の貧困層のための収入源を創り出すこと、環境を守ること、そして従来のビジネスのあり方を変えることです。

どのようにして日本でフェアトレードを始めたのですか?

私が来日した頃、環境に関心を持つ人たちがいることを知りました。しかし、その当時、環境関連商品の情報がほとんどありませんでした。当時、私にとって言葉の壁が大きな問題でした。グローバルビレッジを設立してから、日本国内の環境関連商品やサービスの情報を調べ、発信するよう努めました。当初は、環境関連情報とイギリスから輸入されているフェアトレード商品を紹介するたった1枚の紙でしたが、その後、デザイナーとともに日本市場向けに商品を作るようになりました。

フェアトレード商品は誰が作るのですか?

15の開発途上国にある50の生産者とパートナーシップを結んでいます。彼らはInternational Fair Trade Association (IFAT)のメンバーでもあります。

どのような製品を扱っていますか?

弊社製品の約50%はファッションやアクセサリー関連、25%が食品、25%が手作りの工芸品、装飾品、そしてギフト商品です。

お客様はどのような方たちですか?

弊社のお客様は、非常に幅広いですが、主に25~40才の人が多いです。先進国の環境問題を考慮して買い物をする人(緑の消費者)のほとんどが女性で、環境や社会問題に高い関心を持っている人々だと思います。彼女たちは、出産後にこれらの問題に関心を持ち始めることが多いです。きっとロハス(健康と持続可能性のライフスタイル)の考えが日本では大きな要因で、フェアトレード促進のために役立っています。もちろん、男性のお客様向けにも商品をさらに開発して行く予定です。

日本におけるフェアトレードの状況は?

日本での最大の課題は、認知度を高めることです。イギリスは、約70%の人々がフェアトレードが何であるかを説明できますが、日本では10%以下です。日本人は物事について考え、議論することは多く行いますが、行動を起こすには時間がかかります。日本人は、まず行動すべきだと思います。日本では、他の先進諸国と比較して、消費者、ビジネス、政府によるフェアトレードへのサポートが非常に少ないです。

日本人は、高い教育を受け、好奇心も旺盛で、規律のある人々です。そして、日本では、自然や手作りの商品や伝統的な工芸への評価が非常に高く、これはすばらしいことだと思います。この点で、グリーン‐コンシューマーリズム(地球環境を破壊しない商業活動)の分野で日本はリーダーになれると私は考えています。ですので、日本にはまだフェアトレードが普及する大きなポテンシャルがあると思います。

フェアトレード商品をどのように宣伝していますか?

多くのファッション誌や女性誌がピープルツリーをフェアトレードファッションの世界的リーダーとして取り上げています。

不況の影響はありますか?

もちろん影響はあります。しかし、有機農業は石油製品を使いません。農業では、費用を節約するために有機栽培へシフトしようとしていると思いますし、彼らにとっても、消費者と地球にとっても良いことだともいます。現在、マクロな経済的観点が普及していると思います。さらにもっと自然物・グリーンエネルギーへの投資をするとことで、持続可能な新しい経済モデルを創る必要があります。不況の時こそ、私たちは長期的観点からソーシャルビジネスに注目する必要があると思います。

従来の企業が行うCSR活動についてどう思いますか?

現状では、90%以上のCSRが見せ掛けで、10%は本物のCSR活動だと思います。しかし、状況は変化しています。従来の企業は、生産における環境的、社会的な本当のコストを見る必要があります。従来のビジネスは、これら社会的、人権上のコストをカバーすることなく、人々の生活に必要な賃金に満たない給料を払い、または、子供たちに作らせ、売るということしかしてきませんでした。しばしば環境関連の法律は無視され、環境を汚染する商品が安く生産されています。この状況は正しいとは思いません。

ピープルツリーにとっての最大の課題は?

キャッシュフローが課題のひとつです。弊社の事業が成長するにつれて、各地域の生産者たちは受注に対して50%の事前支払いを要求します。幸いにも、日本のお客様から多くの支持を受けていますし、公募債の購入によりピープルツリーをサポートしてくれています。

ピープルツリーの今後は?

多くの消費者がフェアトレード商品を購入できるよう、ピープルツリーの商品を売るお店を全国でさらに増やしたいです。

仕事のスタイルは?

私はチームプレーヤーです。チームとともに働きます。物事の大きな絵を説明し、人のアイデアを引き出します。私たちは非常に速いスピードで働いています。人によっては、それに合わすのが難しいと思うかもしれません。しかし、中小の生産者が市場にアクセスできるようにするため、イノベイティブで、デザイナー、メディア、消費者と迅速に動く必要があります。多くの障害はありますが、克服していきたいと思います。

休暇は過ごし方は?

自由な時間があるときは、家族や友人と山へハイキングに行きます。自然が大好きです。また、ヨガは毎日していますし、常に商品のデザインやキャンペーンについては休暇のときでさえ考えています。

People Tree に関する情報は、こちら: People Tree Japan 又は People Tree UK
この記事は、英字ニュースサイト「
Japan Today」で掲載されたものです。

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